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警察のスキを見て箱ごと火をつける。
箱ごと火をつけようとする人を見つけたら、警官が阻止する。
爆竹の箱の奪い合いで、警官ともめている。
イタチごっこは続く。
爆竹と言えば、長崎の鐘楼流しを思い出す。 長崎は昔から中国と関係の深い町である。現在も中華街があって、中国人も住んでいる。町のあちこちに中国文化の影響が見られるが、祭りにおいてはそれが顕著である。
鐘楼流しは日本の伝統であるが、長崎では中国の影響を受けて長崎風に変化している。初盆を迎えた家は鐘楼舟一艘を普請する。送り提灯をたくさんぶら提げたその鐘楼舟で、亡くなった人の魂を俗世から彼岸の向こう側へと送り出すのだ。本来は小さな船を川に浮かべて流すのだが、長崎は岬と岬の間にあるような町だから川らしきものがない。それで、長崎の鐘楼流しは舟の形をした山車の行列となっている。
それぞれの山車の先導隊が爆竹をならしながら導く。
日本の爆竹は中国の爆竹と違っている。大きめのキャラメル箱のようなものの中に導火線でつないだ数個の爆竹が 入っている。それを取り出して火をつけて爆発させるのだが、中国のように導火線が長くないので、爆発の持続時間が極端に短い。
それで、爆竹の箱ながら何十個も段ボールの箱や紙袋に入れて いっぺんに火をつけようとする。それは危険が伴うので、あちこちに配置された警官がそれを阻止しようとする。
そこで、トラブルが起こる。沿道の観客はそれがおもしろいので、歓声を上げて見ている。祭りを盛り上げるために警官隊も参加した爆竹争奪戦と思えば、それでよろしいが、中には明らかに「その筋の者」と思われる人たちもいて、ちょっとよろしくない光景もある。