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tadanooji

Author:tadanooji
忠野小路(ただのおじ);


会社ごっこ、先生ごっこ、政治ごっこ……。
「ごっこ遊び」が終わったら、誰だって [ただのおじさん」。
古い上着を脱ぎ捨てて、自分で歩こう第二の人生。
大きなことはできないけれど、世界のどこかを明るくしたり、ちょっぴり人を元気にしたり………。
そんなことができたらいいなあ。

ただのおじさんが好きな言葉……「思い立つ日が吉日」 「千里の道も一歩から」 「枯れ木も山のにぎわい」
 
まずは、中国で日本語教育ボランティア体験からどうぞ。


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ワープロが落ちた

ワープロが落ちた



P1090855.jpg
日曜日でバスを待つ人が多い


P1090870.jpg


バスを降りたらロ-プウェー乗り場まで登る


P1090878.jpg


ロープウェー乗り場近くにぞくぞく人が集まる    


P1090871.jpg


  露天人間風呂から見たロープウェー。高いなあ。 


  


P1100056.jpg


絶景だけど、やっぱり高いなあ。


P1090911.jpg


お母さんは目を閉じて覚悟をしているらしい


 




 


   ロープウェー乗り場は昔の皇帝たちが家臣たちを引き連れて(とは言っても自分ばかりは駕籠に乗って)登ったであろう正面登山口ではなくて、脇道をバスで登った。    バスの中で、通訳代わりの楊さんが「去年、ワープロが落ちた。」と、言った。私は意味がよく分からないままに「落ちたのはパソコンでしょう、日本には今はワープロはほとんどありません。」と言いたかったが、混雑するバスの中で日本語でしゃべると周りがジロジロ見るので、「へえ。」と答えたまま、話はそこでとぎれた。


 彼女は大学の日本語科出身でこの会社の事務をしている。何不自由なく日本語をしゃべるが、日本には行ったことがないと言う。新しい情報が入ってこないので、パソコンをワープロと言ったのだろうと考えた。  


 山にはもう一人、中国人教師の林先生の義理のお母さんが、ついて来ていた。日本語は全然できない。いつもは林先生の赤ちゃんのおもりだが、今日はその慰労をかねて会社の招待で一緒に来たのだ。お母さんとは楊さんを通じてしか、話ができなかった。  ロープウェーを待つときはまるで人間風呂のようにギューギュー詰めだった。その中で隣にいたお母さんが両手を挙げて「アーアー、ウーウーと私にしきりに何か言っている。  よく見ると、指先はロープウェーを指さしたあと、指先を下向きにして何度も振り動かす。そこで、日本人の悪い癖とは知りながら、分かったような顔をして、にこやかに「トゥイ、トゥイ(はい、はい)」と、首を縦に振った。何度も問いただすとまた、ジロジロ見られるからだ。お母さんは伝わったと安心したのか、うなづいたが、挙げた手を下ろすのに手間取っていた。


  私は首を縦に振ったものの意味がよく分からないまま、「混雑しているから降りよう」とでも言うのか、または、「下りのロープウェーがガラガラだ」と言いたいのか、などと考えた。 


  人間風呂に入ったまま、しばらく考えていたら、さっきの楊さんの言葉を思い出した。そしてはっと気がついた。お母さんが言ったのは「ロープウェーが落ちる。」じゃないのか。いや、ひょっとしたら「ロープウェイが落ちた。」じゃないのか。そして、楊さんが言ったのも、「去年、ロープウェーが落ちた。」 じゃなかったのか………。


 あとで、楊さんに確かめたらまさしくそうだった。  日本語がよくできる人が話すときに、それを信用するから単語を一つ間違えるとかえって混乱を起こすことが時々ある。この場合、ロープウェーとワープロと間違ったので、全然意味が分からなかったわけだ。


 今は何事もなかったように運行しているが、実際、昨年、ここでロープウェーが落ちる事故があったそうだ。一応改善はしているから大丈夫だろうとは思うが、この国では何が起こるか分からない。  でも、私は、中国で車の助手席に乗って移動するよりはずっと安全だと思っているので、躊躇することはなかったがお母さんは必死の思いでこのロープウェーは怖いと伝えたかったのだろう。


   お母さんはロープウェーに乗っている間中、ずっと、目を閉じっぱなし、ロープを支える支柱を通過するたびに揺れるので声を出しておられた。


 


 

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聊城(りょうじょう)にて | 10:10:49 | Trackback(1) | Comments(0)
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管理人の承認後に表示されます2007-10-03 Wed 07:16:18 |

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