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tadanooji

Author:tadanooji
忠野小路(ただのおじ);


会社ごっこ、先生ごっこ、政治ごっこ……。
「ごっこ遊び」が終わったら、誰だって [ただのおじさん」。
古い上着を脱ぎ捨てて、自分で歩こう第二の人生。
大きなことはできないけれど、世界のどこかを明るくしたり、ちょっぴり人を元気にしたり………。
そんなことができたらいいなあ。

ただのおじさんが好きな言葉……「思い立つ日が吉日」 「千里の道も一歩から」 「枯れ木も山のにぎわい」
 
まずは、中国で日本語教育ボランティア体験からどうぞ。


>☆お願いです☆
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このブログに時々登場する人
不屈の前畑さん
私に日本語教師の世界を紹介してくれた人。2006年6月30日の記事参照
小波さん
姓名は忠野小波(ただのおば)
我的愛人(あくまでも中国語)





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パフォーマンス

パフォーマンス

P1080375.jpg

歓迎光臨!!!チャイナ帽で出迎え


 





 


P1080369.jpg



「消しゴムを消すというのは嘘でしょう」
冷たい視線。


 




 


 


 P1080368.jpg

不覚にも「一の弟子」の座を奪われてしまった


 




 


  不屈の前畑さんのクラスにも「千の風になって」を教えることになった。とにかく楽しくやってくれということだから、事前に前畑さんにはチャイナ服とチャイナ帽を身につけて来てくださいと、頼んでおいた。私は前畑さんにもらったチャイナ帽をかぶって教室に行った。もうこれだけで、雰囲気は十分である。

 日本であれば、これに「ワタシハ ホンモノチューゴクジーン アールヨ。ワタシノニホンゴ ワカルアールカ」と始めるところだが、ここは本場の中国だ。この手ばかりは使えない。もし、使ったら「先生の日本語は下手です。」とやられそうだ。

 前畑さんはいつも「俺はホンモンの中国人だ。俺の中国語が分からんやつは中国人じゃなか。(俺は本物の中国人だ。俺の中国語が分からないものは中国人ではない)」といって怪しい中国語を使うのだが、チャイナ服ばかりはよく似合う。本物の中国人よりもっと中国人だ。


 その前畑さんが私を大げさに紹介している。「忠野先生は日本の有名な合唱団の指導者でテノール歌手です。こんな先生に直接習えることをありがたく思いなさい。」

  それなら、とばかりに私も「実は前畑先生は日本で有名な手品師で、私はその一番弟子です。」と始めた。そして、「師匠だけがチャイナ服を着ることができます。私はまだ、この帽子しかかぶることはできません。」と続けた。

 「それでは前畑先生に習った手品を披露します。でも、これは大変難しい手品なので、なかなか成功しません。世界中で自由自在にできるのは前畑師匠だけです。修行中の私は時々しか成功しません。でも、それは許してください。」といって近くの机の上の消しゴムを手にとってそれを肘に刷り込むふりをした。

 そして、3回ほど失敗してみせる。みんなは立ち上がって真剣に見ている。そして失敗するたびに「なあんだ、」という顔で見ている。「やっぱり……」と軽蔑のわらいも聞こえるようだ。今日は調子が悪いな、といいながら、祈るようなふりをして、4回目に「エイ!」とばかり気合いを入れて手をのけると見事に消しゴムが消える。あっと驚きの声があがる。みんなは完全にはまってしまった。

 そして、今度は出してみます。とまた、2回ばかり失敗した後、同じところから先ほどの消しゴムを出して見せた。


 みんなあっけにとられている。それで、「今の手品が分かった人」と言ったら一人の研修生が手を挙げた。じゃ、ちょっと出てきてやってもらいましょう、といって前に出して実演させた。


 消しゴムをシャツの袖の中に滑り込ませるような仕草で、やってくれたので、「わあ、すごい、あなたは私が30年間かかってやっとできるようになった技をすぐにできるようになった。あなたは天才です。もう、今日からあなたは前畑先生の第一の弟子です。あなたの言うことは何でも聞きます。よろしくご指導下さい。」といってチャイナ帽をかぶせた


みんな大笑い。ところがそのとき、前の方の席で異様な音とともにちょっとした騒動が起こった。研修生の一人が床に倒れている。何だろうと見ると、隣の席の研修生が「これです」と、まっぷたつに割れた椅子の天板を取り出した

 あまりのおかしさに飛び上がって笑い、お尻で椅子を壊したのだ。幸いけがはないが、申し訳なさそうにしている。「心配しなくてもいい。悪いのは笑わせた私です。社長に私が謝ります。そして、今度から私は決して人を笑わせる様なことはしません。」と、言ってまた笑いの渦。


ちょうどそのとき あまりの騒々しさに事務員の孫さんが教室をのぞきに来た。私がペコペコして、謝りながら椅子の天板を孫さんに渡すので、これまた大笑い。



 「前畑師匠は当然私より手品はもっと上手です。世界で只一人、いつでもどこでも、何の仕掛けもなくて、人間を消したり出したりできる方です。そんな方でも人間を消すのは難しいので、時々失敗もあります。今まで消した人が、3人ほどまだ、出てきていないそうです。だから今は慎んでいるそうです。」そういって手品の部は幕にした。


 


 「千の風に乗って」は本格的なテノール歌手秋川雅史が歌っている。前畑さんは私に生で歌って指導しなさいと言う。でも、私のような偽物のテノール歌手が歌ったらすぐ下手がばれる。


そこで、1番だけをCD付属のカラオケでそこそこに歌ってごまかし、あとはCDで指導した。ちょっと暗い歌ではあるが、メロディは覚えやすいし、歌詞も分かりやすい。


 


 この歌は日本で必ず何回も聞くはずだ。そのとき、口ずさんで欲しい。また、ホームシックにかかったとき、この歌を歌い、あの偽物手品師の変なパフォーマンスも思い出して、3年間の研修を楽しく過ごしてくれればいい。


 


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聊城(りょうじょう)にて | 13:11:26 | Trackback(0) | Comments(0)
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