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tadanooji

Author:tadanooji
忠野小路(ただのおじ);


会社ごっこ、先生ごっこ、政治ごっこ……。
「ごっこ遊び」が終わったら、誰だって [ただのおじさん」。
古い上着を脱ぎ捨てて、自分で歩こう第二の人生。
大きなことはできないけれど、世界のどこかを明るくしたり、ちょっぴり人を元気にしたり………。
そんなことができたらいいなあ。

ただのおじさんが好きな言葉……「思い立つ日が吉日」 「千里の道も一歩から」 「枯れ木も山のにぎわい」
 
まずは、中国で日本語教育ボランティア体験からどうぞ。


>☆お願いです☆
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このブログに時々登場する人
不屈の前畑さん
私に日本語教師の世界を紹介してくれた人。2006年6月30日の記事参照
小波さん
姓名は忠野小波(ただのおば)
我的愛人(あくまでも中国語)





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百聞は一見にしかず
  1. 百聞は一見にしかず
  2.  
  3. P1100568.jpg
  4. 徒駭川の水は地下のパイプを通ってここにわき出る
  5. P1100584.jpg
  6. 浄化された徒駭川の水はここから市内の運河へ

P1090338.jpg
市内の運河には遊覧船が浮かぶ。
中では楽しいディナーの様子が見える。

 

P1090174_20070829222234.jpg
いつ開館するともしれない運河文化箱物館(まちがったかな)
ここが開館したころ、またこの街に来たい


 

   この程度の、沈殿池で、あの強烈な泥水を浄化できるのか、そんな思いを持ちながら沈殿池の縁を歩き始めた。

 ところが、思いがけないものを発見した。沈殿池の水面が盛り上がり、モコモコと水がわき出している。その量は尋常ではない。水の色は近くの水門から漏れだした黄河色運河の水の影響で少し濁ってはいるが、明らかに出てくる水は徒駭川の水だ。

 これを見て、すべての問題が一挙に解決した。 

 この水は徒駭川の堰でせき止めた水を地下のパイプを通してここに送っているのだ。残念ながらその取水口は確認しなかったけど間違いない。なぜなら、距離もさほど遠くないし、明らかに徒駭川よりこの吹き出し口の方が水面が低いからだ。まして、このくらいの量の水は徒駭川以外から得ることはできない。 

 そして、黄河色運河がどうしてパイプで徒駭川を渡ったのかという疑問も解決した。 

 聊城市は観光都市である。だから、泥水の運河に観光船を浮かべるわけにはいかない。だから、黄河色運河は徒駭川の水と混じらないようにパイプで渡し、街なかを通らないように別ルートにした。そして、徒駭川の水だけを市内に流すようにしたのだ。 

 昔の運河の第一の目的は交通、運輸だったはずだから、今のような作りにはなっていなかったはずだ。おそらく、徒駭川に徒駭川色運河と黄河色運河が流れ込んだ場所の少し下流に堰を作り、それを聊城市内の運河に直接つないでいたのだろう。いわば、この地は二つの運河と徒駭川の交差点であり、交通の要衝であったはずだ。聊城が運河の街と言われているのは,ただ、運河が町中を通っているからだけではないはずだ。なぜなら、私が前に勤めていた滄州市も同じ運河が通っているが、誰も運河の街とは言わない。

 とにかく、すでに建物は完成している運河文化箱物館(運河文化博物館だったかもしれない)に早くその辺の事情を展示してもらいたいものだ。そうすることによって、聊城の観光都市としての評価が更に高まるのではないだろうか。

 私に、「聊城市の運河の水は徒駭川から引いている」と、教えてくれた二人の中国人に「やっぱり黄河の水だったよ。百聞は一見にしかずだよ。」と、写真を見せながら誇らしげに教えてやるのを楽しみにしていたのだが、この言葉は使えなくなった。ただ、私自身が実際に歩いて「百聞は一見にしかず」を体験することができ楽しい知的探索となった。 


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聊城(りょうじょう)にて | 11:42:00 | Trackback(0) | Comments(0)
ジーベンレン

ジーベンレン

P1100590.jpg
運河のほとりはさわやかな風が吹いている

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四つ葉も五つ葉も………

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「ハンゴウレンマ?」     「リーベンレン」  
  「???」           「リーベンレン」      
 「????」         ジーベンレン」 
「オー、リーベンレン」           、 

 


 

 

 「聊城の運河の水はどこから?」の謎が解けて、ちょっといい気分で運河沿いに街の中心方向に歩いていった。このあたりでは春にはなったといえ、まだ、雨も降らない。でも、水辺のほとりで、吹いてくる風も心地よい。
 私の歩く道の前方に3人の高校生(ぐらい)がなにやらおしゃべりしたり戯れたりしながら同じ方向に歩いていた。歩く速度は同じくらいで、近づきもせず、離れもしない。

 ところが彼女らは立ち止まって、左手の草むらで何かをしきりに捜し始めた。少し近づくと、どうやら四つ葉のクローバを捜しているらしい。それで、私も自分が歩いているところの足元を見ると、あるはあるは、四つ葉のクローバの畑のようだ。中には五つ葉だってある。いつもは人が何本も捜し出すときに私には全然捜せないのだが、今日はどうしたことだろう。

 私は形のいいのを少し積んで、追い越しざまに「チェイガ」(ほら、これ)といって渡した。彼女らはびっくりした様子でそれを受け取った。そして、私をまじまじと見て、「ハンゴウレンマ?」(韓国人ですか)と、聞いた。彼女らが驚いたのは自分たちが一本も捜し出せないでいるときにいきなり、四つ葉や五つ葉のクローバを差し出されたからでもあろうが、私の発音がおかしかったからだ
 
 もともと、「チェイガ(これ)」の「チェ」の発音は反り舌音といって舌を口の中で反らせて発音するのだ。理屈では分かっていて、そうしているつもりだが、やっぱり中国人の発音とは違うらしい。私は「プシー、プシー リーベンレン」(違う、違う、日本人だ)といったが、分かってくれない。そもそも「リーベンレン」(日本人)の「リー」がまた反り舌音なのだ。何度も言ったがやっぱり理解してくれない。中国式ローマ字で言えば(ribenren )なので、これで良さそうだが、通じないのが不思議だ。

 そこで、何かの記事に書いてあったことを思い出した。「日本人にとってリーベンレンの発音はむずかしい。むしろ、ジーベンレンといった方が通じることがある」というのだ。そこで、思い切って「ジーベンレン」といったら「オー、リーベンレン」と返ってきた。

 私はここでやっと日本人のただのおじさんに戻ることができた。


聊城(りょうじょう)にて | 10:31:00 | Trackback(0) | Comments(0)
山峡会館

山峡会館 

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山峡会館の山門

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横から見たところ 規模はさほど大きくはない

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極彩色の瓦はすばらしい

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細やかな細工の屋根

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真ん中が関羽だろう

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石畳の意匠もすばらしい


 

 


 
 運河を街の方にたどり、更に市街地方面に行くとその入り口に山峡会館がある。この街には山がないのにどうして山峡会館のだろうと不思議に思っていた。また、会館とあるが、日本風の意味ではどうも説明が付かない。

 そこで、電子辞書で調べてみると 
 ?科挙時代に各省や各県が北京に立てた受験者用の建物 
 ?以前に同業組合やギルドが各省都や大都市に立てた集会所
  ある。

 ここは北京ではないので、?の意味に違いない。 

 建物はさほど大きくはないが道路を隔てて運河に面しており、運河の合流点から聊城の街を通って北京方面に行くには必ずここを通らねばならない。

 きっとここで、荷物の集積や、積み替えをしたり、または通行料を取ったりして、大変賑わっていたところなんだろう。 

 また、山峡会館内には関羽をまつる立派な関帝廟がある。関羽は信義や義侠心に厚い武将として名高く、また三国志演義で普浄の逸話などから、民衆によって様々な伝承や信仰が産まれ、後の王朝によって神格化されていった。

 また、関羽は塩の密売に関わっていたとも言われ、蓄財にもたけていたと言う伝承や、義に厚いと言うことは、商売に一番必要な信用(約束を守る)をつかさどると言う意味でも受け取られ、商売の神様としても知られている。そのため世界中に華僑が散らばっていったときに、商売が繁盛するようにとその居住区に関帝廟を立て関羽をまつった。そのため世界中の中華街などではどこでも関羽をまつる関帝廟を見ることが出来るという。


 今は静かな環境の中にフルス(2006.8.31記事参照)の音色が聞こえてきて、心が落ち着く大変いいところだ。

 中国観光の知られざる穴場といえる。

聊城(りょうじょう)にて | 10:21:30 | Trackback(0) | Comments(1)
泰山へ

              泰山へ

 

P1090845.jpg

向こうに見えるのが泰山 今日は団体が登るらしい

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麓の街泰安にある岱廟 中国3代廟の一つで世界遺産だ

 


 
 ある日曜日、山へ行った。泰山は由緒ある山岳寺院がある。ここは世界自然遺産と世界文化遺産の両方に指定されている中国五大名山の第一にランク付けされている標高1545mの霊山である。

  夏・商・周の三王朝の72人の君主が同山に登り、祈祷したといわれている。麓の泰安の街には岱廟があり、秦の始皇帝も泰山に登り、神が祭られている岱廟で、天下統一の功績を報告したという。それ以来、歴代の皇帝が即位したら、この地でその報告を執り行う儀式「封禅の儀」を行う場所となり、多数の祠や廟、宮殿建築が残されている。

 その中でも1009年(北宋時代)に創建された岱廟の正殿は、その規模と壮麗さから、中国古代三大宮殿の一つに数えられている。 もちろんこれも世界遺産だ。

 また、泰山には多くの文人墨客も訪れており、孔子は「登泰山而小天下(泰山に登ると天下のなんと小さいことか)」、杜甫は「会当凌絶頂、一覧衆山小(泰山の頂上に来ると、他の山はなんと小さいことだろう)」とそれぞれ絶賛したという。  

 私も、彼らにあやかって、「登泰山而小人們(泰山の頂上に登ると、下界の人間がなんと小さいことか)」と、詠んだ。(当たり前か) 
 
 残念ながら、この由緒ある泰安の街と岱廟には行けなかったが、この地出身の研修生が、泰安はきれいな(清潔な)街です、と言ったのを確かめに、もう一度行きたい。

 



聊城(りょうじょう)にて | 10:31:59 | Trackback(0) | Comments(0)
人間風呂

人間風呂 

泰山警備3

ロープウェーへの道は人で埋め尽くされた  




P1090889.jpg
まるで人間風呂


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私の右下はコンクリート道路


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人間風呂になんと車も入っている

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車の後ろも人、人、人………

 


 

 ロープウェーの乗り場が大変混雑していた。私たちが並んだあともどんどん増える。まるで人間風呂だ。人間風呂に車まで入っている

 車は少し右向きに止まっており、私はその右側に入り込んだ。私の行く先はだんだん狭くなっている。これがネックとなってちょうど私たちのあたりが最も混雑している。

 そして、ついには危険を感じるようになった。というのが、私のすぐ右手は高さ2メートル以上の石垣で下のコンクリート道路に落ち込んでいる。縁には鉄パイプの柵が張ってある。柵は丈夫だが、その高さがいけない。せめて、腰の高さぐらいあれば安全柵になりうるのだが、膝の高さしかない。後ろから押され、バランスを崩せばその柵に足を取られ、真っ逆さまに下に落ちる。落ちるときは一人ではない。次々に落ちてくるので大惨事になるだろう。

 後ろから「押すな、押すな」といいながらふざけて、押してくる奴がいる。私は両足で突っ張られなくなり、不安定にゆらゆら揺れている。危険を感じたので、右の足を柵の外に出し、地につけた。幸い、柵の外に20センチくらいの余裕があったのだ。こうしておくと、少なくとも押されても、バランスがとりやすい。押されて落ちそうになったら右足を軸に、飛び降りればいい。ちょっと高いけど、軽い怪我ぐらいで済むだろう。
 
 ところで、ここにも警官が10人ぐらい待機していた。この混雑ぶりを見て、やっと動き出した。「遅い、」と思ったが、これで、何とかなるだろうと期待をした。
 
ところが………。

 



聊城(りょうじょう)にて | 10:41:00 | Trackback(0) | Comments(1)
指揮官

指揮官  


 



泰山警備4 


 指揮官はまず、ロープAを張り、次にロープBを張った。次に ロープBを後ろへ動かし、そして、空いたところで車を動かすつもりのようだ


 


 


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後ろの方は大混雑だが前の方はこんなにゆったりと


P1090895.jpg


前方の整理はできた。右端の記念像の指揮官も降りてきて満足そう。
だが、まだ、前には進ませてくれない。 
まだ、危険な状態は解消されていないのに………。
 


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天下泰山人間露天風呂に不法に入った車を排除する


平和祈念像


 ちなみに、長崎平和祈念像


 




 


 


 分かりやすいようにまずは現場の様子を説明しておこう。


  ?ロープウェーは20秒に1本出ている。一つのゴンドラに8人ずつ
    乗るので 1分間で24人、5分間で120人と、かなりはけてい
    る。


   ?乗り場の70メートル手前ぐらいまでは4列ぐらいで並ぶように
   鎖で規制して、監視員を配備している。ここは広場になっている。
  ?70メートルぐらいのところを移動式規制テープで規制し、数人
   ずつ送り
出している。監視員がいる
   ?移動式規制テープの後ろは大混雑だ。 
  ?移動式規制テープの後ろ15メートルぐらいの位置に乗用車
   がある。
  ?乗用車の周りが一番混雑し、特に右側が、崖になっており
   ここが一番危  な い。(私はここにいる
  ?乗用車の後ろも数十メートルにわたって混雑している。



 



 指揮官が全体を見渡せるところに登って指揮を始めた。なかなか頼もしいと思った。何しろ長崎の平和祈念像の顔とよく似ているのだ。あの顔は西洋人でもなく東洋人でもなく、全人類共通のいいところを取って理想の顔を作ったものだそうだ。きっと、うまくやってくれるだろう。

   指揮官は全体を見渡して車の前方5メートルにロープAを張らせ、これより前に進まないように規制した。  

 「あれあれ、なんでえ……」と思っていると今度は車の後ろ5メートルにロープBを張り、車の後ろの人たちをあとすざりさせ始めた。混雑しているのに人をあとずざりさせるのはむずかしい。指揮官はマイクで大声で指示するがなかなかうまくいかない。みんな前へ前へと進みたいのだ。警官が無理に押し下げるので悲鳴に似た声が聞こえる。大混雑だ

 どうするのかと思ったら少し空いたところへ車をバックで引っ張り始めた。しかし、押し戻された後ろの人たちの一部が車を下げるのを手伝おうと自主的に前に出るのを許したら、なんと他の人たちも我先になだれ込んできて、結局元の黙阿弥になった。

 そのころにはすでに前が空いてきて私たちは車の前に出ることができた。その間10分ぐらい、私は危険な状態に置かされた

 



  結局、指揮官は混雑を避けることより車を出すことが使命だと考えていたようだ。


 もうすぐ中国のゴールデンウィークだ。毎回こんなことするのだろうか。 警官は指揮官の指揮に従って整然と行動していたが、かっこいいはずの指揮官の力んだ声ばかりがむなしく聞こえた




聊城(りょうじょう)にて | 10:36:26 | Trackback(0) | Comments(0)
私だったら

私だったら


泰山警備5


危険を解消するのが目的なら、 まずは車の後ろにロープを張るのが先決だ。  


P1090896.jpg


この規制用テープを移動させるのは簡単 P1090903.jpg


どうなることかと思ったが、やっと乗り場へ




 


 私だったら、まず、車のすぐ後ろに規制ロープを張る。これで、一番危ないところにこれ以上、人は入らない。これだけでもそのうちに問題は解決する。なぜなら、5分間で120人分のスペースが空くからだ。

 もっと早く解決するためには誘導路への進入を止めて、移動用規制テープを前に出し、前方の人たちを一時的に前の広場に出す。前の方は広々と空いているのだ。そうすると2分間で危険な状況は解消できたはずだ。素人考えだが………。  

 車を下げるのはあとの問題である。  どうやら、平和祈念像の指揮官は、人間風呂に不法入浴している引き出すことが使命だと思っておられたらしい。それも、あんまりうまくいかなかったけど。


聊城(りょうじょう)にて | 10:03:47 | Trackback(0) | Comments(0)
ワープロが落ちた

ワープロが落ちた



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日曜日でバスを待つ人が多い


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バスを降りたらロ-プウェー乗り場まで登る


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ロープウェー乗り場近くにぞくぞく人が集まる    


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  露天人間風呂から見たロープウェー。高いなあ。 


  


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絶景だけど、やっぱり高いなあ。


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お母さんは目を閉じて覚悟をしているらしい


 




 


   ロープウェー乗り場は昔の皇帝たちが家臣たちを引き連れて(とは言っても自分ばかりは駕籠に乗って)登ったであろう正面登山口ではなくて、脇道をバスで登った。    バスの中で、通訳代わりの楊さんが「去年、ワープロが落ちた。」と、言った。私は意味がよく分からないままに「落ちたのはパソコンでしょう、日本には今はワープロはほとんどありません。」と言いたかったが、混雑するバスの中で日本語でしゃべると周りがジロジロ見るので、「へえ。」と答えたまま、話はそこでとぎれた。


 彼女は大学の日本語科出身でこの会社の事務をしている。何不自由なく日本語をしゃべるが、日本には行ったことがないと言う。新しい情報が入ってこないので、パソコンをワープロと言ったのだろうと考えた。  


 山にはもう一人、中国人教師の林先生の義理のお母さんが、ついて来ていた。日本語は全然できない。いつもは林先生の赤ちゃんのおもりだが、今日はその慰労をかねて会社の招待で一緒に来たのだ。お母さんとは楊さんを通じてしか、話ができなかった。  ロープウェーを待つときはまるで人間風呂のようにギューギュー詰めだった。その中で隣にいたお母さんが両手を挙げて「アーアー、ウーウーと私にしきりに何か言っている。  よく見ると、指先はロープウェーを指さしたあと、指先を下向きにして何度も振り動かす。そこで、日本人の悪い癖とは知りながら、分かったような顔をして、にこやかに「トゥイ、トゥイ(はい、はい)」と、首を縦に振った。何度も問いただすとまた、ジロジロ見られるからだ。お母さんは伝わったと安心したのか、うなづいたが、挙げた手を下ろすのに手間取っていた。


  私は首を縦に振ったものの意味がよく分からないまま、「混雑しているから降りよう」とでも言うのか、または、「下りのロープウェーがガラガラだ」と言いたいのか、などと考えた。 


  人間風呂に入ったまま、しばらく考えていたら、さっきの楊さんの言葉を思い出した。そしてはっと気がついた。お母さんが言ったのは「ロープウェーが落ちる。」じゃないのか。いや、ひょっとしたら「ロープウェイが落ちた。」じゃないのか。そして、楊さんが言ったのも、「去年、ロープウェーが落ちた。」 じゃなかったのか………。


 あとで、楊さんに確かめたらまさしくそうだった。  日本語がよくできる人が話すときに、それを信用するから単語を一つ間違えるとかえって混乱を起こすことが時々ある。この場合、ロープウェーとワープロと間違ったので、全然意味が分からなかったわけだ。


 今は何事もなかったように運行しているが、実際、昨年、ここでロープウェーが落ちる事故があったそうだ。一応改善はしているから大丈夫だろうとは思うが、この国では何が起こるか分からない。  でも、私は、中国で車の助手席に乗って移動するよりはずっと安全だと思っているので、躊躇することはなかったがお母さんは必死の思いでこのロープウェーは怖いと伝えたかったのだろう。


   お母さんはロープウェーに乗っている間中、ずっと、目を閉じっぱなし、ロープを支える支柱を通過するたびに揺れるので声を出しておられた。


 


 



聊城(りょうじょう)にて | 10:10:49 | Trackback(1) | Comments(0)
山の上

山の上


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ロープウェー駅から1?ほど崖の上の参道が続く


P1090960.jpg


参道には立派な宿、おみやげ屋さん各種仏閣等が続く




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歴史上著名な人の書が刻まれている。
玄宗皇帝即位のときの書もあるという。





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どこへ行っても人、人、人………


 




 




 ロープウェーはいきなり山頂付近に到着した。ここからほぼ水平に参道があって本堂へ続く。山の上は狭いながらも道沿いに宿、各種仏閣、おみやげ屋さん等、1?程度連なっている。道の反対側は断崖だ。建物も立派だし、珍しいものがいっぱいだが、何を言っても人が多い。人口がいくら多いと言っても、中国は広いので人はあまり目立たないだろうと思うのだが、観光地へ行けばどこも多い。まして、中国を代表する山岳寺院泰山で、日曜日となれば、少ないはずがない。


 日本の山岳寺院といえば比叡山や高野山を思い浮かべる。静かで宗教的な深い趣を感じるが、ここの雰囲気は少し違う。歴代の皇帝たちが参詣したという割には明るく庶民的で親しみやすい感じだ。



聊城(りょうじょう)にて | 09:15:07 | Trackback(0) | Comments(0)
ネギ巻き

ネギ巻き



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鉄板の周りのハンドルを手で回して、器用に食材を広げる




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小麦粉の次は卵を広げる




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向かって左ができたばかりのネギ巻き


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400円のペットボトル飲料もここでは全然惜しくない。
標高3000mの南アルプス北岳片小屋にて


 




 




 山の上のおみやげ屋さんの店先でネギ巻きを作っていた。


 ガスの火の上でロクロのように回転する分厚い鉄板を回しながら、小麦粉を水で溶かしたものを薄く広げ、更に卵1個を素早く広げ、味付けをしたあとでネギを載せ、クルクルッと巻く。


 その手さばきが鮮やかで、思わず引きつけられた。何軒かあるのでここの名物だろう。おいしそうなので、近づいていくと、同行の李先生のお母さんも近づき、値段を確認して、驚いたような目をして何か言った。あの表情からしておそらく、「高い!」と言ったのだと思って楊さんに聞いたら、やっぱりそうだった。


 「卵は1~2毛、小麦粉や、その他の材料を入れてもせいぜい3毛(10分の3元、5円)ぐらいだ。それなのに2元(30円)も取るのはもうけすぎだ。」というのだ。


 中国の物価からすると実際そうだが、ここは泰山、1545mの高山であり、中国屈指の観光地。致し方ないのでは???


 私なんぞは先日、南アルプスの山小屋で1本400円のペットボトル飲料(500ml)を買ったばかりだ。





聊城(りょうじょう)にて | 10:36:53 | Trackback(0) | Comments(1)
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